良い子症候群って何?子どもを「良い子症候群」に陥らせる親の特徴。子どもはやんちゃで良い

ども!ラスカ(@rasuka20)です☆彡
最近、思うのです。
「うちの子、とっても素直」「生意気じゃなくて、良い子なのよ」
と、遠まわしに言うお母さん方。
ストレートには言わなくても、なんらかのエピソードを踏まえて「すごく、私に対して思いやりがあるの」「私のことが大好きでね〜」と、お話しするお母さん。
実は、こういう親御さんの子どもに限って”良い子症候群”だったりします。
これは、本当に怖い。
大人から好かれる、大人から見て良い子は、大人の都合によって褒められている子なんだと思います。
子どもらしくやんちゃで生意気じゃいられない、そんな子に限って、実は心に問題を抱えている子が多かったりもするのです。
しかし、「うちの子、こんなに良い子なの」と話している親は、きっと気づいていません。
今回は、近年多い”良い子症候群”についてお話ししたいと思います。
もくじ
良い子症候群とは
良い子症候群とは、親に自分を認めてもらいたくて、親の前で良い子でいる、褒めてもらおうと頑張る、自分の気持ちを抑えて相手を優先する子。
例えば、自分はこの、チーズケーキが食べたいのに、お友達やお母さんがチーズケーキが好きだ。同じものを食べたいと言っている。
と言う状況がある場合
「ぼく(わたし)はチーズ苦手なんだ。食べて良いよ」と相手を優先して、自分が食べたい気持ちを抑えて相手にあげる、という行為。
それを見てお母さんは
「〇〇くん(ちゃん)は優しいね〜。ほんとによい子ね〜」と褒める。
そこで子どもは、自分の本当の要求よりもお母さんから褒められることの方が嬉しくて、自分が我慢すればお母さんが褒めてくれる、という風にとらえる。そこから、どんなことに対しても我慢することを覚えて、お母さんから褒められようと頑張るのです。
ほんとに、一見良い子に見えますよね。それはでも、大人の都合です。
自分の子が、お友達の子に自分のほしい気持ちを抑えて相手に譲ってあげる姿を見せれば、「お宅の子はほんとに良い子ね」とお母さんが褒められた気持ちになりますよね。
そこで、お母さんは自分の子が良い子だと、周りから自分を認められているように感じる、自分の子育てをほめられているように感じる、それが優越感になり、知らず知らずのうちに子どもに我慢させることを覚えさせているという、負のループに繋がっていくのです。
こうやって、育っていく子は「大人の顔色をうかがってしまい、ご機嫌をとる」「親の期待に応えようと自分の気持ちを抑えて頑張ってしまう」のです。
こんな子どもは一般的に良い子に見えますよね。
でも、あらゆる場面で、本当の自分の気持ちを出せないまま時が過ぎていき、そうすることで周りが喜ぶ、大人に褒められる、ということを覚えていく、、、、
本当に怖いことなのです。
良い子症候群の子どもを育てる親の特徴
良い子症候群の子を育てる親の特徴は、だいたい共通しています。
・自分の子を傷つける子は許さない!モンスターペアレント傾向
・「生意気言わない子は良い子」と思っている親
・「子どもは素直でなんぼ」と思っている親
・世間体を気にする親
・友達が家に遊びに来る前に、事前に注意事項を言い聞かせる親
・ルールやマナーに厳しすぎる親
・我が子に溺愛しているけど、実は家で結構メンヘラ
・浮き沈みが激しい
・周りから自分の子を褒められると、有頂天になる
・「〇〇くん(ちゃん)はそんなこと、しないよね」と無意識に圧力をかける
・視野が狭く、子どもと自分の世界しか見えていない
・許容範囲が狭い
・自分はこれをされると許せない、だから相手にもさせないという強気な人
・自分が優越感に浸ることが好き
・良いお母さんと認められたい
・年齢に応じた子育てができない。(例えば、〇歳だから仕方ないよね〜という気持ちを持てない)
・自分の子育てを否定されるような言動に妙に敏感
など。周りにいませんか?
これ、結構子どもにとっちゃ窮屈なんですよね。
いわゆる、固定観念が強い人なんです。こういった人は、子育ての話をすると結構必死で「我が子はこんなに良い子なんだ」というアピールを交えて熱弁したりします。
そして、外で他人に迷惑をかけることにもとても否定的です。
世間体を気にして、子どもを守るのではなく、自分を守っています。
そして、たいていこの子の将来のため、という理由をつけて自分自身が、子どもを苦しめていることに気づいていません。
そして、子どもはお母さん大好きですから、外でも家でもお母さんの言うことをよく聞けば、お母さんが喜んでくれる、そのための行動を起こすのです。
これは、自主性のない子どもになり得ることになるほか、道をはずしてしまったり、鬱、不登校といった心に問題を抱えてしまうことに。
大人から見て良い子は、育てやすいが、友達とうまくいかないことが多くなる。良い子症候群の将来
素直、お母さん想い、お母さんのご機嫌を取り、生意気なことを言わない子は、大人から見てすごく良い子に見えますよね。
でも、こういう子は、いつもお母さんに守られてばかりで、自分の意思を発する機会を失い、学校生活や保育園生活でトラブルを起こしたり、孤立してしまう傾向にあります。
良い子症候群はいつか爆発して、周囲に攻撃をするか、うちに秘めたまま心に病を持つか…
そんな悲しい将来が待ち受けているかもしれません。
ここで、親子関係は崩れていきます。
子どもは一人の人間。
いつまでも親の言う通りにならないし、良い子のままだと心にとても大きな闇を抱えてしまいます。
子どもが成長して、道を外してしまって不良になったり、不登校になったりすると、親は「こんな風に育てた覚えはなかった。こんな子じゃなかった」と子どもを否定し始めます。
そこで、親子関係に傷跡が残り、修復不可能状態になってしまうこともあるのです。
ほんとに怖いですよね。良い子症候群を育てる親は、世間体第一で、本当は子どもを一番に思ってなかったりします。結局、自分が一番可愛いくて、周りに認められたくて子どもを強制的に良い子にさせりするのです。
子どもは生意気で、やんちゃな方が良い
生意気で、やんちゃばかりする子は周囲の大人からすると「このクソガキ!」「生意気ね」と、思われるかもしれません。
でも、それって大人から見てじゃないですか?
やんちゃで生意気で活発な子は、だいたい「遊び上手」な傾向にあります。
そのため、やんちゃでもお友達が集まってくる人気者になる子が多いでしょう。
子どもにとって、大事なのは大人の目じゃありません。
自分の気持ちを存分に出すこと、そしてそれを受け入れられること。
そこで、「自分はありのままで愛されているんだ」という自己肯定感に繋がり、心の健康な子に育ちます。
そして、お友達とも全うにぶつかり合うことができるので、上辺だけじゃない信頼関係を築ける人間になります。
大人からトラブルを回避されてきた良い子は、何か問題が起きても、自分で解決できなくなる傾向にあるでしょう。
社会に出ると、自分で解決しなければいけないことばかり。
それができなくなると、社会に出るのが怖くなったり、人間関係のトラブルに打ち勝てなかったり、社会人生活に支障が出てきます。
私がよく感じるのは
親のプライドが高い、よく見られたい、と我が子自慢する人の子はだいたい「大人しくて優しい子」に見える。
親が「うちの子はまったく生意気なんだから。でも、仕方ないわよね〜」と明るく、許容範囲の広い親の子は「活発で明るい。そしてチャレンジ精神旺盛」なイメージです。
そりゃ、口の悪い子も多いかもしれませんが、人間味がある。五感が育っていて、小さな生き物や虫にも優しくできる。
表面上だけでなく、子どもの中身を見てあげてください。
周囲の目を気にせず、叱る時は叱る、褒める時は褒める、という一貫性を持っている親の子は、心も強く、活き活きとして見えます。
そして、お友達が自分の子に何か悪さをしても過剰に反応しません。
それは、子どもの将来を考えているから。
小学校や中学校になると、大人の目が届く保育園より揉まれていきます。親の見えないところで。
そんな時に強いメンタルを持ってほしいと願っています。
なので、保守的にならず「今のうちに揉まれなさい」という反応が多いかと思います。
そこで、子どもは自分自身の考えで発言したり、行動したり、自分で解決する道を覚えていくものなのです。
やんちゃで活発、悪さをする、ということで悩んでいる親御さん多いかもしれませんが、子どもを大人の圧力で良い子にさせないように気を付けたいものです。
そのやんちゃ、悪さは今だから許されるんですよ。
大人になっての悪さは、犯罪に繋がる場合もありますからね。
そして、何より、こどもはやんちゃで生意気で、活発な方がとても可愛いです。
どんな子どもの姿を見ても、受け入れる心を持って接したいですね♪
「良い子」じゃなくていいんです。
「良い子」の本当の意味を履き違えないようにしましょうね☆